私は大学を卒業後、愛知県の藤田保健衛生大学病院、全室個室の特別室病棟に就職しました。金銭に余裕のある人、静かな環境で生活したい高齢者や精神科の患者さん、最期を家族と過ごしたい終末期の患者さんなどが入院し、21床の個室に対して16人の看護スタッフが働いています。日中の患者さんの受け持ちが 5人程度と少なく、患者さん一人一人の希望に沿った看護を展開することが出来ます。また全部の科の患者さんが入院しているため、幅広い知識や経験を得ることが出来、合併症を持つ患者さんへの対応が十分に行えます。しかし、専任の医師は居らず、治療は各専門病棟の医師が担当している為、緊急事態への対応に優れていません。管理が難しい患者さんは専門病棟へ転棟していただいており、救急看護の実践能力は身につき難いと思います。
私は千葉県出身で、愛知の方言や地名、食べ物に関して全く分かりませんでしたが、それが逆に話の種になって、患者さんとの話が弾み、知らない土地でも苦なく過ごせています。働き始めて約2年、まだ自分の看護師としての目標は定まっていません。しかし、患者さんとの関わりから得られる悩みや喜びは、私の人生を豊かにしてくれています。今は、今よりももっと患者さんの安全と安楽を守れる看護師になる事を目標に、この病棟で働き続けようと思っています。